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【特集】幕張新都心ホテル協議会 ~地域連携の取組~


オリパラに備え1千人規模の職域接種を実施 
~地域連携のワクチン早期接種に貢献~

 「幕張新都心ホテル協議会」では、東京2020オリンピック・パラリンピックの国内外からの来葉者をはじめ、新都心を訪れる皆様を安心・安全に迎えられるよう、2021年6月下旬にいち早く新型コロナウイルスワクチンの職域接種を行いました。同業他社による職域接種は常日頃からの地域での連携による成功事例の一つの取組です。

 アパホテル&リゾート<東京ベイ幕張>が接種会場となり、当財団の職員をはじめ周辺ホテルや幕張メッセ従業員や関係者、これらの同居家族を対象とした1千名の連携接種が実施されました。この度は、職域接種実現のため、国や関係機関への働きかけにご尽力いただきました幕張新都心ホテル協議会の幹事である、アパホテル&リゾート<東京ベイ幕張>の総支配人 藤井力也様にお話しをお伺いします。

Q1.幕張新都心協議会(目的、役割)について教えて下さい

 当ホテルは、東京 2020 オリンピック・パラリンピックの会場でもあった幕張メッセと 目と鼻の先に位置しています。また最寄り駅である JR「海浜幕張」駅の周辺には、幕張メッセか ら徒歩圏内に計6つのホテルが立地します。海浜幕張周辺では、幕張メッセでの国内・ 国際会議や大型イベント、コンサートや展示会、野球等のイベントが数多くあることから多くの人が訪れる賑やかなエリアです。このエリアでは、6 ホテル、幕張メッセ とちば国際コンベンションビューローで構成される「幕張新都心ホテル協議会」を毎月開催し、地域の情報交換や親睦を通じたエリアマネージメントを行っています。

幕張新都心の6ホテル
ホテルスプリングス幕張ホテルグリンタワー幕張ホテルフランクスホテル ザ・マンハッタン
ホテルニューオータニ幕張
アパホテル&リゾート<東京ベイ幕張>

Q2. 当時のワクチン接種は高齢者限定の時期となっており、職域接種の実施例として随分早い段階での判断と行動力でしたが、実施に至るまでの経緯を教えて下さい

 コロナワクチンの職域接種は、6月8日より申請がスタートしましたが、翌日の6月9日に幕張新都心ホテル協議会の定例会があり、その場で当協議会を対象とした職域接種の申請につき提案がありました。オリパラの会場である幕張メッセが会員であることもあり、オリパラ前のワクチン接種は必須と判断し、他に選択肢がないため満場一致で議決しました。
幸い幹事ホテルである当館には、
 ①職域接種には無料で会場を貸し出すと宣言していたTKPがテナントで入っている
 ②産業医の白鷗会が大所帯でありコロナワクチンに精通している
という職域接種に必要な条件を満たしていたため、スピーディーに手続きし申請を出すことができました。
 千葉市の幕張新都心課のサポートもあり、千葉県疾病対策課や厚生労働省予防接種室とのやりとりもスムーズに行うことができました。

Q3.異なる企業が連携しての職域接種自体珍しい取組でしたが、準備から開催までの取組を教えて下さい

①会場の提供:会場は、当館地下1階のTKP会議室のカンファレンスを使用し、「受付→問診→接種→待機」の導線を確保しました。さらに注射器へのワクチン注入場所を準備、待機室には簡易ベッドも用意。1回目、2回目とも、3日に分け、多数の副反応者発生による、各社の業務支障を抑制しました。

②産業医手配:産業医は、白鷗会傘下の美浜ホームクリニックへ依頼しました。常にドクター2名と看護婦5〜6名が待機し、アナフィラキシー反応者に備えました。

③会場案内等の人員配置:誘導は、当館スタッフ4〜5名で行い、非常時にスピディーな判断ができるよう職域接種の手続資格である衛生管理者の資格を有する総支配人が常に待機しました。

④ドリンク等の提供等:副反応時の薬服用に使用する天然水とスポーツ飲料、お茶等を待機室に用意しました。

Q4. 幕張新都心の魅力についてどのようにお考えでしょうか?

 幕張新都心は、30年ほど前にJR京葉線「海浜幕張駅」と「幕張メッセ」を中心に作られた比較的新しい街です。駅の南側に商業地区、東側に居住地区、北側に業務地区、さらに北側に文教地区が計画的に配置され、美観と効率に非常に優れております。幕張市と言われるほど、街として自立・独立しており、行政は、千葉市の幕張新都心課のサテライトオフィスがあり、官・民・住が常に連携し、一体となってまちづくりをしている手作り感が一番の魅力だと思います。南端には幕張の浜があり、つながっている検見川の浜、稲毛の浜と合わせると日本一長い人工の浜になります。その隣には、千葉ロッテマリーンズの本拠地であるZOZOマリンスタジアムとサッカー日本代表の本拠地であるJFA夢フィールドがあり、スポーツのメッカにもなっています。ホテルは6つあり、どのホテルもリゾート感に溢れておりますので、街全体が滞在可能なアーバンリゾートとして人気を誇り、ブライダルのブランドにもなっております。

アパホテル&リゾート東京ベイ幕張、藤井総支配人の自己紹介をお願いします

 15年前に中途採用でアパグループに入社し、以来10年以上本社で社会貢献や地域貢献の重要性を学びながら勤務しておりましたが、
3年前に当館に赴任しました。

 日本で3番目に大きい2007室、ホテル単体最高層かつ千葉県の建物で最も高い地上180メートルの威容を目にし、部屋を埋め続けることができるのかと身震いしましたが、地域の会合に参加し、幕張新都心の街が、官・民・住一体となって助け合い街に訪れる人を増やしていることを実感し、ホテルの来館者を増やすためには、街の来訪者を増やすのが近道であること、またホテルを守るためには、街を守る必要があるということを思い知りました。それからは、街の会合や取り組みに積極的に関わり、街のためにできることを一歩踏み込んでやってまいりました。

◆◇編集者あとがき◇◆

 この度の地域連携によるワクチン接種が実施されたことは、オリパラを迎える幕張新都心の観光業を担う職員一人一人への大きな安心感を与えたことは言うまでもなく、職域接種の恩恵を受けることが出来たという感謝の気持ちが地域全体にも波及しました。このような重責を担っていただきましたアパホテル&リゾート東京ベイ幕張の藤井総支配人には、改めて感謝を申し上げたいと思います。
 現在、コロナ禍において、観光業に与える影響は計り知れないものがありますが、このような状況下においても、地元のお客様が地元の幕張新都心を訪れるという新たな「マイクロツーリズム」の促進や関係者の更なる衛生管理の徹底等、時代の流れに沿ったプラスの側面もありました。 
 今後も活気ある千葉でのMICE開催をはじめ、試合観戦やコンサートなどのイベント開催の実現に向けて、地域全体で取組んでいくと同時に、このような職域活動の一つ一つが千葉の未来を明るくしてくれると期待しています。